なまヘル

アウトドアとバイク

消し炭は土に帰るのか、アウトドアごみ問題

 

近年アウトドア人口が増えてごみ問題も目立ちますよね。河原やキャンプ場でBBQやら焚き火で出た消し炭も例外ではありません。よくBBQあとの紙皿とか空き缶と一緒に放置されているのをSNSで見るかと思います。

プラごみや空き缶はだめだっていうのは有名でみんな知っているでしょう。生物に分解されずに土に帰らないし、第一要らないものを捨てるのは不法投棄となり違法です。個人的に自然に帰るならまだ許せます。虫の死体にアリが集っててもなんとも思わないですよね、でも虫の死体をそこらへんに捨てたら法律上は不法投棄になります。

今回はマナー的にグレー(法律的には黒)な消し炭について土に帰るのかとか有害なのかとか多角的に調べました。

まず法律の話です。

ごみ(不要物)は持って帰って自治体の定める方法で捨てないと不法投棄になり違法です。ただ、どこからごみ?ってところが危ういんですね。釣りで魚を寄せるのに海に撒くコマセは不法投棄になりませんが、釣りで余ったエサを海に捨てたら不法投棄になります。やっている本質は変わりません。どちらにせよ魚に食べられて自然に帰りますので環境負荷はないと思っていいでしょう。

消し炭が土に帰るか

土に帰らないです。炭はほとんど炭素(C)で安定した物質です。火をつけて燃やしてCO2に変えて植物に吸収させないと自然に帰りません。炭を好んで食べる生き物をほとんどいないので土に埋めてもいつまでも残り続けます。ここまではよくある話、ここから先が悩ましいところ。

炭が土に残るとどうなる?

炭が土に混ざっていても害になりません。それどころか土壌改善としてくん炭と呼ばれる稲のもみ殻で作った炭を畑の土に混ぜる農法や、焼き畑なんてものもありますよね。焼き畑は畑を数年休ませて雑草ぼうぼうにしてから火を放って肥料代わりに灰と炭を土に混ぜる方法もありますよね。炭が土に残っても問題ないってことは確かといえますよね。

じゃあなぜ炭を捨てるなと言われるの?

景観が崩れるからです。自然として無いものがあると嫌に思う人が多いです。本来河原って石と水と草と土しかありませんので、消し炭がまとまって落ちていると不自然なので嫌がられて、持って帰って処分するのがマナーとかいう形で互いに押し付けあうようになります。自然の形をそのままで保とう、それで自然を保護しようって意識があると本来あるはずのない消し炭、人間がBBQした跡を嫌に思うんですよね。

結局捨てたらだめ?

捨てるならバレないように捨ててください(笑)捨ててある炭を絶対に人に見られないように捨ててください。ほかの人がBBQやキャンプをしない場所で消し炭を細かーく砕いて土に混ぜてください。それであればやってることの本質としては肥料撒いてるのと変わりません(自然の土壌に肥料をまくのも本当はよくはないです)。人が多いところでは炭を持って帰ってほかの人に炭を捨てさせない圧力をかけましょう。世の中「わかってる人」「わかってない人」います。わかってない人が炭のばれない捨て方を真似して下手こいて景観が汚くなる可能性があります。

 

最後ですが念のため、消し炭を捨てることは推奨しません。法規違反なのでね。